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子供たちに、遊びの楽しさを伝えるために。ガイナーレ鳥取が取り組む地域貢献活動への思い

HEROs

<トップ写真:©︎GAINARE TOTTORI>


明治安田生命J3リーグに所属するガイナーレ鳥取は、地域貢献活動の一環として「復活!公園遊び」に2003年から取り組んでいます。

選手やスタッフが「ガキ大将のお兄ちゃん」として、誰もが楽しめる“公園遊び”のプログラムを実施しています。地域の子供たちに、身体を動かすことの楽しさや仲間と遊ぶことの楽しさを実感してもらうことが本活動の目的です。

18年間続く活動への思いとは。クラブと地域の関係性や、地域貢献活動への考え方についてお伺いしました。



誰もが純粋に楽しめるのが、公園遊びの魅力

「復活!公園遊びの活動」のプロジェクトは、2003年にスタートしました。子供たちが外遊びをする機会が減っていることを背景に、もともとは地元のNPO法人やまつみスポーツクラブさんが公園遊びのイベントをされていました。このイベントを定期的にできないかと、塚野社長が提案したのがクラブとして活動を始めたきっかけでした。

スタート当初は、告知なしの“ゲリラ形式”だったんです。公民館の横の広場や公園に行って、その場で遊んでいる子供たちを巻き込んで遊んでいました。そこから徐々に、「遊んで楽しかったよ」と口コミで広がっていって。最初は2人だったのが4人になって、3回目はまた増えてと、芋づる式に子供たちの数が増えていきました。

18年間継続してきた中で、地域の中でも公園遊びが浸透してきたなと。一般の方から「ガイナーレさん、公園遊びやってください!」という声が上がったり、小学校の行事としてもたくさんお声がけをいただいています。今では申し込み開始から1週間程度で埋まってしまうことも多いです。

子供たちとは、いろいろな遊びをしています。陣取り、メンコ、おはじき、鬼ごっこ......昔からある、いわゆる“公園遊び”です。子供たちからは、「だるまさんが転んだ」が人気なんです。誰でも鬼との駆け引きを楽しめますし、同じように遊びやすいんだと思います。いつも盛り上がりますね。

誰でもすぐに楽しめるのが、公園遊びです。仮に「サッカーするよ」と言っても、すぐにはできないですよね。ボールの蹴り方やルールなど、“楽しむ”までに時間がかかってしまう。「準備いらず片付けいらず」をコンセプトに、いつ来ても帰ってもOK、誰が来ても仲間、ということを大事にしています。こうやって幼少期に純粋に遊びを楽しんだ経験が、後々のスポーツ活動に繋がるのではないかと思っています。

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学年の枠を超えて、同じように楽しんで遊べるのも公園遊びの強みです。幼稚園児〜小学生、場合によっては高校生まで一緒に遊ぶことがありますが、みんなが笑顔で楽しんでいます。縦割りのコミュニケーションを生み出すきっかけにもなっていると思います。

実際、保護者の方々や先生方から「子供たちのあんな表情、みたことがなかったです」 「運動が苦手だと思っていた子が、すごく楽しんでいました」などの声もいただいています。たかが遊び、されど遊び。成長していく上で、こうして純粋に楽しむ経験は重要だと考えています。

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選手は、元気なお兄ちゃん。公園遊びが深める地域の“親密度”

チーム理念に、「クラブスピリッツを表現し、地域の人々と感動を共有する」を掲げています。塚野社長から選手へも伝えていますし、スタッフ間でもしっかり共有できている考え方かなと。クラブ全体として、活動について理解をして取り組めています。

J2に昇格した2010年、「両立して、この活動を継続できるのか」という話もありました。でも当時キャプテンだった服部年宏選手が「やりましょう」と言ってくれたんです。コロナ禍で実施が危ぶまれましたが、継続できたのはクラブや地域の方々の理解があってこそだと感じています。

全選手が、年間を通じて参加しています。今は米子市の放課後児童クラブが23カ所あるので、1カ所につき選手を3名派遣しています。シーズン前に指導のレクチャーを毎年行ない、現場は選手たちが主導します。

地域の子供たちにガイナーレを知ってもらうきっかけにもなれば良いなと。幼い時に遊んでもらった記憶は、覚えていることが多いと思うんです。「ガイナーレと何か関わっていたな」と覚えてくれていたら嬉しいですね。

活動に参加した子供たちが試合に来てくれることもあります。いつも遊んでいる“お兄ちゃん”のプレー姿を見てみたい、と。また先日訪問した営業先の担当の子が、昔公園遊びに参加してくれていた子で、当時選手にもらったサイン入りのメンコをまだ持っていてくれて驚きました。大人になっても「公園遊び、良かったな」と思い出してくれる活動になっていたら、活動として価値があるものだなと感じますね。

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ガイナーレだからできること。クラブも地域の一員、という自覚

今後は、メンコなど今の子供たちに馴染みのない遊びを特に復活させていきたいです。遊びの魅力を、もっと伝えられたらと思っています。

活動範囲を県内全域に広げていきたいというのもあります。行政の方々とも年に一度、集まってお話させていただいています。先日も数市町村の方々と、「こんなことができたら面白いのでは」とざっくばらんにアイデアを出し合いました。連携して、活動の幅を広げていきたいですね。

スポーツチームとしての価値は、サッカーの勝敗だけで決まるものではありません。競技外でどのような活動を行なうかは、チームによってそれぞれ。自分たちが作りたい世界観から生まれる活動もあれば、地域の課題から発想を得る活動もあると思います。

ガイナーレの場合は、後者です。多面的に地域の価値を高めていくことが、クラブとして求められていることだと考えています。鳥取だからできることを意識しながら、スポーツを通じて地域に貢献する活動をこれからも続けていきたいですね。


※本取組はアスリートの社会貢献活動を表彰する『HEROs AWARD』の2021年度、チーム・リーグ部門で最終候補としてノミネートされました。
受賞された取り組みはこちら↓
https://sportsmanship-heros.jp/award/



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